ネットリスト読み込み機能
MITOUJTAG BASIC/Pro/Light 2.6以降では、ネットリストを読み込む機能が追加されました。
2014年12月現在では、以下の形式に対応しています。
- 図研 CCF形式
- OrCAD PCB2形式
- KiCAD(レガシー)形式
- Telesis形式
- PowerPCB3.0形式
この機能は本来は基板ファンクションテストのためのものですが、簡易的にFPGAやCPUの端子に名前を付けるのにも便利です。1つ1つのFPGAの設計データがなくても、回路図のネットリストから端子に名前を付けることができるからです。
また、ネットリストを読み込んで表示された信号名の一覧と一緒に、現在のバウンダリスキャンで取得されたH/Lを表示することもできます。
ネットリストの読み込み方
MITOUJTAG 2.6以降では、画面左のツリーに基板検査という項目が追加されています。
この中のネットリスト未設定となっている部分を右クリックし、ネットリストのインポートを選択します。
ファイル、ダイアログが開くので、読み込みたいネットリストを選択します。
ファイルの形式は自動的に識別されます。
ネットリストビュー
ネットリストが読み込まれると、部品の一覧(左列)と、その端子の一覧(中央列)、およびその端子に接続されている信号の一覧(右列)が表示されます。
デバイスの割り当て
「割り当て」というボタンを押すと、次のようなダイアログが開くので、ネットリスト上のデバイス番号(U?)と、JTAGチェーン上のデバイスを対応付けます。
デバイスのピン名をネットリストの信号名で置き換えますか?というダイアログで、「はい」を押すと、FPGAのピン名にネットリストの名前を指定することができます。
すなわち、UCFやピン定義ファイルを読み込まなくても、ネットリストから名前を付けることができます。「いいえ」を押すと、FPGAのピン名は変わりません。
バウンダリスキャン時の表示
バウンダリスキャンを行っているときに、ネットリストビューが開いていると、その信号の状態がリアルタイムに文字で表示されます。