JTAG基板 無料貸出サービス

2025/5/20

MITOUJTAGを試してみたいけど、JTAGケーブルを含めて貸し出しをしてほしい」というご要望にお応えして、「JTAG基板貸出サービス」を始めます。

お申込みいただいてから、最短で翌日にUSB-JTAGケーブルが届きます。

MITOUJTAG Free版で、思う存分、バウンダリスキャンをお楽しみください。

経緯

2025年5月初めにMITOUJTAG Free版をリリースし、多くのお客様にダウンロードしていただきました。

しかし、手持ちのJTAGケーブルが無く自作したくてもFT2232Dキットを購入してレベル変換回路を作らなければならないということで戸惑っている方もいらっしゃるかと思います。

 

そこで、当社で開発したシンプルなMPSSE-JTAGケーブルを2週間貸し出しさせていただき、思う存分MITOUJTAGを評価していただくという「貸出サービス」を始めることにいたしました。

 

 

MPSSE-JTAG基板とは

MPSSE-JTAG基板は、FTDI社のFT232Hにレベル変換ICを付け、XILINX 14pin、XILINX 9pin、ALTERA 10pinのコネクタを取り付けた基板です。

 

 

この基板を3Dプリンタで作成したケースに入れ、扱いやすいようにしています。

 

 

付属品として10pinのフラットケーブル、14pinのフラットケーブルのほか、XILINX9ピンのコネクタに接続できる「フライリードワイヤー」も用意しておりますので、

 

 

開梱したら、すぐにお客様の基板に接続することができます。

 

 

ALTERAやXILINXの10pin、14pinのピンヘッダが出ているケーブルでは付属のフラットケーブルをお使いください。

ピンヘッダにJTAGの端子が出ている基板には、付属のフライリードワイヤーを使って接続できるので、どのようなピン配置であっても接続が可能です。

 

 

デバイスドライバはWindowsが自動的に取得しますので、USBでつなげばすぐに使えます。

 

 

貸出条件

貸し出し条件は下記のとおりです。

※キューバ、ウクライナのクリミア地域および被占領地域、イラン、イラク、トルコ(クルド人支配地域)、北朝鮮、スーダン、シリア、ロシア、ベラルーシ、中華人民共和国

 

無料貸し出しをご希望の方は、お問合せフォームに「JTAG基板貸し出し希望」とお書きいただくか、info@tokudenkairo.co.jpまでメールでお申し込みください。

なお、貸出用の在庫は4台しかないため、在庫切れの場合はご容赦ください。

 

技術情報

このMPSSE-JTAGケーブルはFT232Hを中心としてレベル変換ICを7個並べたものです。

駆動電圧とVREF

TCK、TDI、TMS、TDOはJTAGの既定の信号です。

これらの信号はVREFに印加された電圧で駆動されるので、VREFが3.3Vならば3.3Vのロジックとなり、VREFが1.8Vなら1.8Vのロジックとなります。

VREFの範囲は1.2V~5.0Vです。VREFに5Vを入れた場合はJTAG信号も5Vロジックとなるためご注意ください。

リセット信号

TRSTはJTAGの規格で定められているJTAG用のリセット信号です。FPGAでは基本的に使用しません。

CPUをデバッグする際に、基板上でTRSTがプルダウンされていてTRSTをHにしないとJTAG自体を認識しないような場合にお使いください。

SRST(System Reset)とINITはCPUデバッグ用のオプション信号です。SRSTはCPUのソフトウェアリセットに、INITはCPUのモード切替に使いますが、規定の使い方は用意されていません。

 

TRST、SRST、INITはFT232HのGPIOHを用いて以下のように制御されます。

JTAG変換基板回路図

回路図を示します。

回路図